2020年は、大作曲家ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)の生誕250年。そこでベートーヴェンの作品でも特に魅力ある交響曲全集のCDを50選して行きたいと思います。
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こんにちは、
サイト管理者のともやんです。
2022年7月27日現在、タワーレコード・オンラインショップでおすすめのベートーヴェン交響曲全集のセットをご案内します。
ソプラノ:シボーン・スタッグ
アルト:エカテリーナ・グバノヴァ
テノール:ヴェルナー・ギューラ
バス:フローリアン・ベッシュ
合唱:アクサンチュス
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団
録音:2021年7月2-10日 バーデン=バーデン、祝祭歌劇場
ベートーヴェン 交響曲全集 ヤニック・ネゼ=セガン ヨーロッパ室内管弦楽団
作曲家の生誕250周年記念として行われた、刺激的な新たな交響曲全曲録音。
元々2020年4月にベートーヴェンの生誕250周年記念として企画された、ヤニック・ネゼ=セガンとヨーロッパ室内管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集です。
2014年のシューマン、2017年のメンデルスゾーンのそれぞれの交響曲全集に続き3度目の共演となります。CD5枚組。
この全集の演奏は新たなmusical textによるもので、特に第9番ではベートーヴェンのオリジナル譜と最近再発見されたコントラファゴットのパート譜が初めて使用され、はっきりと違いを感じ取ることができるでしょう。「私はベートーヴェンの音楽が今日、私たちをどう驚かせてくれるかということに興味があります。私たちの演奏は聴衆がこの音楽をあたかも初めて耳にするかのように感じさせるべきなのです。それが私の目標です」(ヤニック・ネゼ=セガン)
ソプラノ:エミリャ・ペトレスク
メゾソプラノ:マルタ・ケスラー
テノール:イオン・ピソ
バス:マリウス・リンツラー
合唱:ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団(ヴァシリ・パンテア指揮)、ルーマニア放送合唱団(カロル・リトヴィン指揮)
指揮:ジョルジュ・ジョルジェスク
管弦楽:ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ・フィル
録音:1961-62年、ルーマニア文化宮殿ホールにおけるスタジオ・ステレオ録音、エンジニア:Ben Bernfeld
ベートーヴェン 交響曲全集 ジョルジュ・ジョルジェスク "ジョルジュ・エネスコ"ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団
ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を1920年から1944年までと1954から1964年まで務めました。
1918年から1920年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。
1961年から1962年のスタジオ録音。当時ルーマニアはソ連の庇護のもとにありましたが、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺されていたことは驚嘆と喜びを隠せません。
この全集についてはDANTE/LYSのCDがありましたが市販LPからの板起こしで2012年に弊社がマスターテープから初の正規CD化(ERT1001廃盤)し大変な反響を呼びました。長らく品切れでしたので、この度マスターに立ち返り新たにマスタリングしなおし、UHQCDで洗い上げた音質で復活します。ジョルジェスクの演奏は、「田園」などクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。
エネスコフィルも如何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方にはメンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。
ソプラノ:リーサ・ラーション
アルト:ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ
テノール:ベンジャミン・ヒューレット
バス:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン
合唱:栗友会合唱団
指揮:フランス・ブリュッヘン
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2011年2月8日・11日・16日すみだトリフォニーホール
2011年2月21日サントリーホール
ベートーヴェン 交響曲全集 フランス・ブリュッヘン 新日本フィルハーモニー交響楽団
巨匠フランス・ブリュッヘン(1934-2014)が愛した新日本フィルとのベートーヴェン全集が登場。ブリュッヘンにとってモダン・オケとの録音が世に出るのは世界初となります。元々長身痩身の人でしたが、この時期はさらに痩せて眼光の鋭さが目立ちます。
演奏は生命力が漲るこの眼光通りの見事さです。ピリオドアプローチだからこそ正しい演奏であるという単純な図式とは一線を画する類まれな統率力と斬新なアイディアに満ちたベートーヴェン。アジテーション溢れる表現者ブリュッヘンの面目躍如の趣があります。
録音も上々で、未亡人、ソリスト、合唱団のリリース快諾も頷ける一品。美麗夫婦箱による装丁。オーケストラの配置はヴァイオリン両翼。右サイドにチェロ、左サイドにヴィオラ、コントラバスとなっております。
ソプラノ:カミッラ・ニルンド
アルト:イリス・ヴァーミリオン
テノール:ヨナス・カウフマン
バス:フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ
合唱団:シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
指揮:ロジャー・ノリントン
管弦楽:シュトゥットガルト放送交響楽団
ベートーヴェン 交響曲全集 ロジャー・ノリントン シュトゥットガルト放送交響楽団
2002年にシュトゥットガルトで行われた、ノリントンとシュトゥットガルト放送響によるベートーヴェン・チクルスを収めた一連のアルバムが、たいへんお求めやすいBOXで登場します。かなり速いテンポを基本とするアプローチですが、細部までおろそかにしない、とにかく丁寧な表現で、デュナーミクや歌いまわしにも独特のアイデアが満載。その美しさと爽快感は世界中の音楽ファンを魅了しました。第九のテノールにカウフマンが参加、マーチではその若々しい歌声を楽しむことが出来ます。
ソプラノ:ヘレナ・ドーゼ
アルト:マルガ・シムル
テノール:ペーター・シュライアー
バス:テオ・アダム
合唱団:ライプツィヒ放送合唱団、ドレスデン国立歌劇場合唱団
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン
ともやんです。クラシック音楽歴50年。
思えば、僕がベートーヴェンを聴き始めた中学生の時が生誕200年でした。
その間、LPレコードから、CDになり、そして現在はストリーミングが台頭してきています。
また演奏スタイルもじD時代と共に変化してきました。しかし、感動的な演奏というのはスタイルを超えていると思います。
ベートーヴェンを交響曲全集をまず50選をめざし、最終的には100選をめざしていきます。
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