2020年は、大作曲家ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)の生誕250年。そこでベートーヴェンの作品でも特に魅力ある交響曲全集のCDを50選して行きたいと思います。
2020年は、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)の生誕250年です。
ただ本人は、1772年生まれと信じていた節があります。
その理由として、幼少期、父親がベートーヴェンをピアノの神童として売り出すのに多少年齢を幼く言っていたという説が有力ですが、本当のことはわかりません。
さて、アメリカのビジネス関係のジャーナリストで、ウォール街のトップたちから本音を聞き出すには、シェークスピア全集とベートーヴェンの交響曲全集くらいには精通しておいた方が良いと言われています。
また世界のビジネスサロン界においては、クラシック音楽への造詣の深さが非常に役立つそうです。
ビジネスツールとしても役立つと言われるベートーヴェンの交響曲ですが、個人的にはシンプルにその魅力を堪能していただきたいと思います。
またベートーヴェンの交響曲は、多くの指揮者やオーケストラにとって表現の場で、指揮者の解釈によっては、全く別の曲を聴くように感じることもあります。
ベートーヴェンの交響曲というと、なんか敷居が高く感じますが、演奏時間も適度で分かりやすいフレーズも多いので、2,3回聴けばかなり親しみを感じてきます。
そして、なんとなく分かるようになったら、ぜひ、いろんな指揮者の演奏も聴いてその表現の多彩さを楽しんでください。
このサイトでは、ベートーヴェンの交響曲全集の50選を目指していますが、
まずは、タワーレコードオンラインで、売れているトップ5をご案内します。
※なおこの情報は、2020年11月10日時点のものです。
マルティン・ハーゼルベック 、 ウィーン・アカデミー管弦楽団
管弦楽:ウィーン・アカデミー管弦楽団 (古楽器使用)
指揮:マルティン・ハーゼルベック
ソプラノ:ローラ・エイキン
メゾソプラノ:ミヒャエラ・ゼリンガー
テノール:スティーヴ・デイヴィスリム
バリトン:ホセ・アントニオ・ロペス
合唱:シネ・ノミネ
ベートーヴェンの時代の響きを徹底検証!記念年を彩る圧巻の交響曲全集
マルティン・ハーゼルベックとウィーン・アカデミー管弦楽団が2014年から進めており、楽聖生誕250年となる2020年に完結した「リサウンド・ベートーヴェン」シリーズから、交響曲のみを抜き出し全集としてBOX化。
作曲者存命中に近い年代の楽器、あるいはその復元を用いることはもちろん、演奏会場も共に鳴る楽器であるという考えから、初演場所あるいはそれに準じた歴史的建造物を録音場所とするこのシリーズ。
「第九」では当時の慣例に倣って、合唱とソリストを管弦楽の前に配するという凝りようです。力強い演奏が作品の素晴らしさを際立たせていることも大きな魅力。記念の年ならではの好企画と言えるでしょう。
タワーレコードより
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指揮:外山雄三
管弦楽:大阪交響楽団
ソプラノ:木澤佐江子
アルト:糀谷栄里子
テノール:二塚直紀
バス:萩原寛明
合唱:大阪交響楽団合唱団
浪速のバンベルク響、大阪交響楽団がここまでやった!
超感動のベートーヴェン交響曲全集チャイコフスキーの三大交響曲ディスクが好評の大阪交響楽団シリーズ。第2弾はベートーヴェン・イヤーの2020年最後を飾る交響曲全集。
2016年5月から2020年10月までかけ、外山雄三がじっくり手掛けた全集、まさに各曲が長編小説を読むような充実感と深みに満ち、大阪交響楽団の成長著しい演奏を堪能できます。
基本的に遅めのテンポによりますが、堂々として説得力に満ち、聴き手をぐいぐいとその世界へ引き込みます。弦楽の豊かな響きも特筆。いずれも巨匠芸ですが、初期の第1番、第2番が驚きの境地を示した名演。まさに巨匠の至芸を味わえます。
タワーレコードより
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ブルーノ・ワルター / ベートーヴェン:交響曲全集、ヴァイオリン協奏曲
指揮:ブルーノ・ワルター
管弦楽:コロンビア交響楽団
合唱指揮:ウォーレン・マーティン
合唱:ウエストミンスター・シンフォニック合唱団
ソプラノ:エミリア・クンダリ
メゾ・ソプラノ:ネル・ランキン
テノール:アルベルト・ダ・コスタ
バリトン:ウィリアム・ウィルダーマン
ヴァイオリン:ジノ・フランチェスカッティ
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ブルーノ・ワルターがその最晩年に、録音用に特別編成されたコロンビア交響楽団と録音したベートーヴェンの交響曲全集が復活。今回は交響曲9曲のほか、レオノーレ序曲第2番、コリオラン序曲とフランチェスカッティとのヴァイオリン協奏曲というベートーヴェン作品のステレオ録音を網羅した上、交響曲第4番・5番・7番・9番のリハーサル風景まで収録しています。いずれも日本では日本コロムビアのLPでの初出以来、一度もカタログから消えたことのない定番中の定番。名プロデューサー、ジョン・マクルーアの采配のもと、ハリウッドの音響効果豊かなアメリカン・リージョン・ホール(アメリカ在郷軍人会ホール)で、コロンビア・レコードのエンジニアたちが、アメリカのオケとは思えない馥郁たる響きを捉えたステレオ初期の名録音でもあります。
タワーレコードより
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指揮:オットー・クレンペラー
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
ソプラノ:オーゼ・ノルドモ=レフベルイ
メゾソプラノ:クリスタ・ルートヴィヒ
テノール:ワルデマール・クメント
バリトン:ハンス・ホッター
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
クレンペラーには、数多くのベートーヴェンのライブ録音があります。
しかし、セッションでしかもステレオ録音による全集は、これが唯一のもの。全集録音中の58年に寝たばこによる大やけどで、再起が危ぶまれましたが、不死鳥の如く復活。
その後に録音した、第5番、第3番"英雄"、第7番は、稀有の名演。
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指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド
管弦楽:ネザーランド交響楽団
ソプラノ:アンマリー・クレメール、
アルト:ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ
テノール:マルセル・レイヤン
バス:ゲールト・スミッツ
合唱:コンセンサス・ヴォーカリス
ベートーヴェン生誕250年記念盤
稀有な完成度を誇るフリエンドの名演をまとめて堪能!ベートーヴェン生誕250年記念リリース!フリエンド指揮による交響曲と協奏曲の録音を網羅したお買い得セット。オーケストラは2006年から2017年までフリエンドが首席指揮者を務めたネザーランド交響楽団。すべて当レーベルの名録音技師Bert van der Wolf氏がサウンド・エンジニアを務めた録音でもあり、演奏・音質共に一本筋の通った説得力ある仕上がりとなっています。
フリエンドはコンバッティメント・コンソート・アムステルダムとも演奏を重ねており、古楽系の演奏法に長けています。ゆえに颯爽としたテンポ感、思い切った斬り込み具合が痛快。その個性がモダン楽器を使用したネザーランド交響楽団特有のふくよかな響きと絶妙なマッチングを見せ、温かみのある風合いを持ちながらも強い表現意欲に満ち満ちているという、稀有な演奏を生み出しています。奇をてらうことなく真正面からベートーヴェンのスコアに立ち向かっていく姿勢も好感が持て、『英雄』のような充実した作品ではその音楽の濃密さ、重みが十分に感じられるでしょう。各所に現れる美しい管楽器のカンタービレも聴きものです。
タワーレコードより
よしおです。クラシック音楽歴50年。
思えば、僕がベートーヴェンを聴き始めた中学生の時が生誕200年でした。
その間、LPレコードから、CDになり、そして現在はストリーミングが台頭してきています。
また演奏スタイルもじD時代と共に変化してきました。しかし、感動的な演奏というのはスタイルを超えていると思います。
ベートーヴェンを交響曲全集をまず50選をめざし、最終的には100選をめざしていきます。